祝!!日中合同、えびす大学開催

滋賀県高島市。

安曇川駅から講演先の藤樹資料館へ向かうタクシー。

 

白髪のおおくなったり角刈りの運転手さんが、

最近は中国人の人がよく来られるという。

 

中国人の人がよく来ると、他の土地で口にされたら、

その表情は大抵微妙で、

どこかに苦々しさをまじる。

 

しかし、この高島の運転手さんの、

表情は笑顔だ。

 

 

日本の陽明学の祖と言われる、

中江藤樹の里、滋賀県高島市。

 

ここへ品のよい、穏やかな中国人の

グループが昨年よりよく訪れている。

 

彼らの服装は大抵カジュアルだが、

スニーカーや持っているカバンは高価そうだ。

 

日本でいう上場企業の社長や役員クラス、

大病院の院長といった人たちがほとんどだ。

 

一昨年、習近平が陽明学は国の宝です。

そう発言してから、中国では、

陽明学ブームが起こっている。

 

しかし、中国には陽明学を学ぼうにも、

文化革命で、その文化は失われ、

中国には学ぶ手がかりが、

あまり残されていない。

 

そこで、

先進的な中国人は日本へやってくるのだ。

陽明学の考えが生活の中にのこる、

日本に学ぼうとしているのだ。

 

高島にやってきて、元校長先生や、

地元の藤樹会のおじぃちゃんたち、

街の人の親切さから、

陽明学を学ぼうとする。

 

昨日、難波征男先生と一緒に、

伝習録のちょっと変わった輪読会、

「えびす大学」のプログラムを、

通訳をつけて、させていただいた。

 

場所は藤樹資料の一室。

 

壁に地元の小学生が書いた、

習字がたくさん飾られている。

 

参加者は、中国の大企業の役員、

出版関係の人もいる中国人20数名。

 

そこにいつも鶴橋のえびす大学のメンバー、

ホルモンえびす店主小川さん、

三島硝子建材、三島あゆみさんなどなど。

 

 

自己内対話と、

ディスカッションが多いプログラムなので、

言葉の壁は問題とならなかった。

 

このスタイルは、

寺子屋や藩校でなされた、

講学という自習をベースとした勉強法で、

ときに飛躍的な成果を生み出す。

 

そして、

ディカッションの後の発表では、

言葉は違えど、参加者の感動が伝わってくる。

 

日本、中国、何の違和感もなく、

一緒に学べる。それを体感した。

 

勉強会後の話で、

このえびす大学は、

中国、台湾、韓国、日本で

展開しようとなった。

 

そのため中国、台湾、韓国で、

超訳伝習録を出版しようということに。

 

すごいことになってきたぞ!!!!

 

しかし、勉強会の最中は、

会場の大半が、

中国の人であることを忘れていた。

 

一番、忘れていたのは、

難波先生であったように思う、

通訳がついていることを忘れ、

先生がヒートアップしていき、

次から次へと話が進んでいく。

 

日本人の我々がもうついていけない感じ、

中国の皆さんは、通訳がついて行っていないので、

何を言っているかわからない。

(その際の板書をアップしておく)

 

でも、その話ぶりから熱だけは伝わってくる。

 

今日は人生最良の日の一つだ。

 

それもこれも、泰邦の陳暁麗さんに

 

導いてもらったことだ。本当ありがとうございます。